抗糸球体基底膜抗体病(抗GBM病)
糸球体は係蹄が破綻し(⇒)、尿腔にフィブリンの滲出(→)を示し、細胞性半月体を形成する。腎生検組織においては、びまん性全節性の半月体形成を認める症例が多く、臨床的には急速進行性腎障害の経過を示す。尿細管内に赤血球が多数認められる(→)。尿細管内赤血球は、本疾患のように基底膜が破綻し、糸球体性血尿が顕著な疾患でしばしば見られる。(PAM-HE染色)