抗リン脂質抗体症候群(1)

左 右

抗リン脂質抗体症候群

抗リン脂質抗体症候群(1)

本症の組織像は動脈・静脈内の血栓形成を基本とする。血栓症は全身の様々な臓器、組織に起こりうるが、中枢神経、胎盤など好発部位が存在する。消化管においても、血栓による虚血性腸炎をきたすことが多い。図に示すごとく、広汎な虚血性変化が認められる。組織学的には立ち枯れ状の粘膜上皮の剥脱、粘膜下層の血管の拡張・うっ血、血栓形成が認められる。このような病変では、腸間膜動脈の枝に挿入図に示すような血栓の形成を認める。

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