皮膚白血球破砕性血管炎
一般的には、血管周囲の核塵を伴う好中球浸潤を主体とした小型血管炎を呈し(左図)、血管壁にフィブリノイド変性を見ることもある(右図)。免疫病理学的には、IgAの真皮小血管壁への沈着は見られないが、IgGあるいはIgMや、C3の沈着が多い。この観点からすると、一過性のⅢ型アレルギー反応、すなわち免疫複合体型反応と理解され、多核白血球の血管壁への遊走・リソソームや活性酸素による血管障害が関与していると解釈される。