多発血管炎性肉芽腫症(Wegener肉芽腫症)
上・下気道に壊死性肉芽腫が形成される。弱拡大では、中心部が領域性に壊死に陥った地図状の肉芽腫を認める。壊死巣の周囲には、リンパ球、組織球、好中球などの炎症細胞浸潤が認められ、壊死巣を取り囲むような類上皮細胞の柵状配列が特徴的である。これらの多彩な炎症細胞浸潤を背景に多核巨細胞が認められる(挿入図)。