班長ご挨拶

班長写真血管炎は血管の壁に慢性的な炎症が起こり、そのために多彩な症状がみられる原因不明の病気です。複数の病気があり、病気ごとに罹りやすい年齢は異なります。また、病気によって大動脈から毛細血管まで、様々な大きさの血管が侵されるため、症状はさまざまです。さらには同じ病気でもみられる症状は患者さんによって違うことも少なくありません。従って、血管炎では各内科や小児科以外に、皮膚科、眼科、耳鼻科、血管外科など、症状に応じて多くの診療科が診断や治療に関わっています。

難治性血管炎の医療水準・患者QOL向上に資する研究班は、わが国の血管炎疾患の診療と研究を中心的に牽引する組織として前研究班を継承する形で、2023年より新たにスタートいたしました。基礎的分野および臨床的分野の多数の研究者が参加協力し、小児から高齢者までの血管炎診療のさまざまな対策の向上および支援体制の充実をはかるため、患者会のご協力をいただきながら、血管炎に関する知識の普及、啓蒙・啓発、診療ガイドラインや診断基準の作成・改訂、関連学会との最新情報の共有、を含む様々な活動を行っております。

現在、血管炎疾患のうち8疾患が国の定める指定難病であり、本研究班の研究の対象となっています。具体的には、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、結節性多発動脈炎、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、悪性関節リウマチ、バージャー病ですが、これら以外にも小児でみられる川崎病など、その他の血管炎も調査や研究の対象となります。

このホームページでは、本研究班の活動報告、血管炎に関する情報を掲載しておりますので、患者さんやご家族、医療関係者の皆様にご活用いただければ幸いに存じます。

厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業
難治性血管炎の医療水準・患者QOL向上に資する研究班 研究代表者
順天堂大学医学部膠原病内科学 主任教授
田村 直人
血管炎各疾患の解説
医療従事者向け 一般向け
ウェブ版血管炎病理アトラス 診療ガイドラインのクイックリファレンス 血管炎病理診断コンサルテーション
小児発症高安動脈炎の
子どもと親のための
ガイドブック
関連機関・リンク
難病情報センター 厚生労働省 難病対策
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